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無垢な彼女
第2章 正統派彼氏


そのコーナーを出ると雪ちゃんが男の子に人気のあるお洋服のお店に連れて行ってくれてそこで残りの予算でマフラーを買った。


「雪ちゃん…これで、ブランドの時計に勝てるかなぁ?」

「何?ブランドの時計って?」

「淳君のお誕生日のプレゼントにブランドの時計あげるって子がいるのー…」

「あんた…大野君がそれ受け取ると思う?」

「だってプレゼントだよー」

「絶対受け取らないから安心しな。これだけあれば絶対大丈夫だから」


雪ちゃんはそう断言してくれた。


「それより、さっきの箱のやつ渡すだけじゃダメだからね?琴美が使ってあげるんだからね」

「ほえ?使ってあげる?」


雪ちゃんはさっきの謎の商品の使い方を教えてくれた。


「はわぁぁ///琴美そんなの出来ないよー!」

「そんな難しくないよ。琴美でも出来るでしょ」

「でも!でもぉ…」


あの箱の入った袋…さっきマフラー買った時にマフラーと一緒に包んでもらっちゃったよぉ…。

包み開けちゃったら綺麗に元に戻せる自信ない。

淳君が開ける時にどうにかすればあれだけ取れるかな…
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