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カクテル好きの男たち
第10章 電気工事の男

『いやん…』

まるで自分の乳首にキスをされた気分になった。

エアコンからの涼風が
珠代を大胆にさせて行く。

「エアコンで汗が冷えてきたんじゃありません?
熱いおしぼりで拭いてさしあげますわ」

おしぼりを手にとって
珠代はカウンターを抜け出して
坂崎の隣に腰かけた。

「さあ、シャツをお脱ぎになって…」

「いいんですか?
なんだか悪いなあ」

そう言いながらも坂崎は
イソイソとシャツを脱いだ

ツンと匂う汗臭さ…

出来ればおしぼりで拭き取る前に
舌を這わせてしょっぱさを味わいたくなる。

工事関係の仕事をしているせいか
それとも、それなりに鍛えているのか
夫の秀一のように腹筋が見事に割れている。

おまけに分厚い胸板…

最初はおしぼりで拭いていたが
気づけばおしぼりを放り出して
素手で坂崎の体を撫で回していた。

「珠代さん?」

妖しい雰囲気に、
もしかしたらこの女とヤレるかもと
坂崎の乳首が勃起して
その先の関係になることを期待していた。

「逞しい体…」

「逞しいのはボディだけじゃないですよ」

体を撫でる珠代の手をとって
坂崎は股間へと導く。

「まあ!凄いんですね!」

男性のシンボルが蜷局(とぐろ)のようにして
窮屈に納められていた。



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