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第19章 愛娘の挑発

お父さんの報告を受けた翌日、私は学校帰りに地元駅でおじさんと待ち合わせをしていた。

「やぁ梨果おかえり。」

「ただいま、おじさん。」

おじさんはすでに改札前で待っていてくれた。

「本当にやるの？」

「やるよ！でも体育あったからちょっと汗臭い。けどいっかーあはは。」

「どれどれ？」

おじさんに身体の匂いを嗅がれた。

「むしろいい匂いだよ、梨果。」

「もお、こんな所で人に見られるじゃん……」

「……でもあの中華料理店でしょ？いいご主人だから気が乗らないのだけど。」

「ダメダメ。これは戦いなの。」

「はぁ……」

ため息をつくおじさんを連れて陳さんの中華料理店に向かった。

ガラガラガラ

暖簾をくぐって店内に入る。

「いらっしゃーい！！」

「陳さんこんにちは。」

「おう、梨果ちゃんに旦那、毎度。」

「どうも。」

おじさんもここでよく食事をするらしい。

「大西さんは？」

「17時からだからまだだよ。」

（よしよし、計画通り。）

「なんにする？」

「梨果はコーラ。おじさんは？」

「では青島ビールとチャーシューを単品で。」

「はいよ。」

厨房に入る陳さん。


「ああ…いざとなると緊張するなー」

「だから止めようって言ってるのに。ましてや求められてないんでしょ？」

「うーん、でも心のモヤモヤが続くのもなーって。」

「まぁ、一度言い出したら梨果は止まらないからね。」

「でしょ？……でも緊張する。」

おじさんは私を一番理解してくれている。

今回は今まで体験したことのない求められない行為、頑張ろう。