この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
梨果の父サイドストーリー
第1章 愛娘の裸身
私が主宰する教室で絵を教えたがあまり上達せず、それよりピアノ教室が気に入ったようで娘は音楽学校に通いたいと言い出した。
二駅先に音大の附属中学校があり、そこへ通うべく娘は受験勉強に励んだ。
しかし小さな絵画教室と大学の非常勤講師の収入では娘を私立中学校に通わせるのは苦しかった。
そのことを自治会の懇親会で会長の田村さんや、馴染みの自転車店を経営している川瀬さんらに吐露した。
「教室の規模を大きくしてみてはどうですかね。」
田村さんのアドバイズは、自宅のアトリエではなく、最近オープンしたばかりの市のコミュニティーセンターを利用したらどうかとの案だった。そこには広い教室として使える部屋もあり、そこを借りれば生徒数を増やして月謝収入が増えるという案だ。
「教室の規模は確保できても人集めがなかなか…」
「ヌードデッサン会の開催。これを宣伝すればきっと人は集まりますよ。」
川瀬さんが提案した。
「いやぁ……それ目当てだけで来られてもなぁ…」
「始めはヌードを餌にしても少しずつ本当に美術を習いたい生徒が残れば先生の腕は確かだとわかってくれるよ。とにかく商売ってまずは知ってもらうってのが肝要なんだよ。」
「そうだといいですが……確かに知ってもらわないとってのはありますね。さすが経営者ですね川瀬さん。」
「先生、応援するよ。」
「ありかとうございます。」
確かに両氏のアドバイスは的確だと思った。この案を進めてみよう。
二駅先に音大の附属中学校があり、そこへ通うべく娘は受験勉強に励んだ。
しかし小さな絵画教室と大学の非常勤講師の収入では娘を私立中学校に通わせるのは苦しかった。
そのことを自治会の懇親会で会長の田村さんや、馴染みの自転車店を経営している川瀬さんらに吐露した。
「教室の規模を大きくしてみてはどうですかね。」
田村さんのアドバイズは、自宅のアトリエではなく、最近オープンしたばかりの市のコミュニティーセンターを利用したらどうかとの案だった。そこには広い教室として使える部屋もあり、そこを借りれば生徒数を増やして月謝収入が増えるという案だ。
「教室の規模は確保できても人集めがなかなか…」
「ヌードデッサン会の開催。これを宣伝すればきっと人は集まりますよ。」
川瀬さんが提案した。
「いやぁ……それ目当てだけで来られてもなぁ…」
「始めはヌードを餌にしても少しずつ本当に美術を習いたい生徒が残れば先生の腕は確かだとわかってくれるよ。とにかく商売ってまずは知ってもらうってのが肝要なんだよ。」
「そうだといいですが……確かに知ってもらわないとってのはありますね。さすが経営者ですね川瀬さん。」
「先生、応援するよ。」
「ありかとうございます。」
確かに両氏のアドバイスは的確だと思った。この案を進めてみよう。