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梨果の父サイドストーリー
第5章 娘でノーハンド射精
ダンボールを覗き込む。ビニ本や裏本、ヌード写真集などの書籍が30冊ほど、ビデオテープが10本ほど入っていた。

「出して見てもいい?」

「いいよー」

「というか何で娘の前でこんな事を……」

「ブツブツ言わないのー」

書籍を取り出しパラパラと見てみると少しずつ当時見ていた記憶を思い出した。

(あぁ…これでいつも抜いてたっけな…あぁこれでもよくしてたしてた。)


「なにニヤニヤしてんの?思い出した?」

「えっ?!あ、ああ…」

「どれ?」

「……」

黙って梨果に選りすぐりの一冊を差し出した。梨果がそれを受け取りページを広げる。

「あのー梨果?一応言っておくけどそれ18禁なんだよね……」

「いーからいーから」

「……」

「……」

「り…梨果?」

「……すごい」

「え?」

「大人の女性のアソコってこんななんだね……」

差し出したビニ本は無修正のいわゆる“裏本”だ。それを真剣に眺め梨果は顔を紅潮させていた。

「こういう無修正?って普通に売ってないでしょ?どうやって手に入れたの?」

「あ、ああ川瀬さんが知り合いから取り寄せたとかで……」

「あぁ……自転車屋さんね……」

「あ……す、済まない……」

梨果に嫌な人物を思い出させてしまったようだ。


「ビデオは?」

「えっ?」

「ビデオのお気に入りは?」

「ビデオも選ぶの?」

「うん。」

梨果は私にビデオのお気に入りも選ばせた。

「こ、これかな?」

1本差し出す。

「見たい。」

「ダメ。」

「えー!なんでー?」

口を尖らせる梨果。

「それは…か、絡みがあるから……」

「辛み?」

「ちゃうわ!絡み!…せ…セックスの事だよ。」

中学生の娘相手だけに言葉選びが難しい。

「あ、あー…」

「う、裏ビデオだから……観たことあるのかい?」

「ない。」

「なおさらダメ!」

「ええーーっ!見たい見たい見たいー!」

「ダメダメ、急ぎでレコード探すんでしょ?」

「ええーっ!」

見せたくない理由は私が恥ずかしいというより娘に余計な男性器を見せるのが嫌だというのが一番の理由だった。


「と、とりあえず少し休憩でもしようよ。」

「う、うん……」

ブツブツ文句を言う梨果をなだめ、2人でアトリエに移動してコーヒーを淹れる。
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