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幼なじみのフヒト君
第3章 想い

「やっ…汚…」

慌てて不日人の頭を押さえ引き離そうとすると、手を絡めとられてしまった。

「…舞ちゃんを味あわせて?」

顔を上げた不日人を見て、ドキッとした。
微笑んでいるが、目が熱を帯び妙に色気がある。
こんな表情の不日人は初めて見た。

「ひっ…あぁん!」

ニュルリとした感触と共に、言い知れぬ快楽がわたしを駆け巡った。

ジワジワと全身の熱がその一点に集まってきて、何かがそこまで来ている。

その恐怖と熱に浮かされたように熱くなった目から涙が溢れる。

「舞ちゃん…舞ちゃん…」

魘されるようにわたしを何度も呼びながら、うっとりと舌をはわせる。

「あぅ…あっ!ふひ…と…やだ…なんか…来るっ」

震えるわたしを片手で抱き締め、捏ねる指を早めた。

「っ!!!」

大きい波が岩に当たって飛び散るように何かがわたしの中で、弾けた。
そして、そのまま波が引くようにクタリとする。

「…はぁ。舞…ちゃん」

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