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双り
第8章 すずちゃん
私は、重いカラダを一気に起こして、玄関に走った。

…早く…会いたい…

それしか考えられなかった。


乱暴に鍵を開け、ドアの前に立っている少女を見る。
自分に極々ソックリな少女。

「りんちゃんっ!」

すずちゃんは、笑顔で私の名前を呼んだ。

「すずちゃあああぁぁんっっ!!!」

…押し倒しそうな勢いで、私はすずちゃんに抱きついた。…それだけで、幸せを感じた。
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