この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ペロペロ
第1章 隣の家はお化け屋敷?
気が付くと、私は自分のベッドのうえで眠っていた。
「え、なんで…?」
訳がわからず、自分のへやから出てリビングへ降りる。
「…ママ?」と、ひょっこり顔を出すと
「あ!姉ちゃん起きたの?なにしてんだよ~!人んちで寝てたとか!」と、小学5年生の弟のカイトがソファーから走ってきた。
お母さんも慌てて
「全然帰ってこないから心配になって、お隣へ行ったら誰かって声が聞こえて階段昇ったら、貴方廊下で倒れてるんだもの!慌ててお父さん呼んで家に担ぎ込んだのよ!」
えぇー!
「隣の廣瀬さん?って言ったかしら、トイレから出てこないの偉く心配されて廊下でたら貴方が倒れててね。動けないから、必死に声張り上げてくれてたのよ?会ったらお礼言いなさいね。慌てて救急車呼んで検査して、さっき帰ってきたの。」
「そうだったんだ。ごめんなさい、迷惑かけて。」
「引っ越しで疲れてるにしても、廊下で寝るかよ~!」と、からかうように笑うカイト。
「コラッ!お姉ちゃんだって、なにが起きたかわからないのにそんな風に言うんじゃないの!!」
と、かなりお怒りのママ。
「病気ではないものの、引っ越しによる心労かもしれないからしばらく様子を見るようにって…。学校何日か休みなさい。ミコトに頼りすぎたのねママ。ごめんね。」と、抱き締めてくれた。