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地獄視
第1章 恋愛下手
慶子はアパレル業界で働いている。
学生時代には渋谷系の雑誌などにもモデルをしていた事もあり
それなりに綺麗でスタイルもよい。
モデルなど自分なんて…と思っていたが
友人が勝手に応募して、いつのまにかモデルをしていたという経緯がある。
それが高じてアパレル業界で働いていた。
慶子自身もこの仕事が嫌いではなかった。
接客業は割と好きな方だ。
だが、問題もある。
お客さんに同僚に上司。
取引先の方など周りが全て見えてしまうからである。
容姿端麗で慶子にちょっかいを出してくる男性や仕事仲間や取引先の相手など後をたたない。
そんな自分に嫌気さえさしていた。
周りが悪いんじゃない。
悪いのは自分…といつも自身に言い聞かせていた。
慶子がこうなのは母親に端を発している。
幼い頃から母親に、あなたには霊が憑いている…
と、背中をバシバシと叩かれて
霊を追い払う儀式をされ続けていた。
母親が言ってることもあながち嘘ではないが、慶子にとってはとんだ迷惑である。
母親の家系は南の島の方にあり、その地方には古くから一家に1人は霊媒師がいるとされている。
慶子は母親の遺伝子をとくに強く引き継いでいて霊どころか死神さえ見えてしまう。
そんな母親から逃げるように中学卒業後に上京。
東京の叔母さんの家から高校に通っていた。
私も普通の家庭に生まれて育ってきていたらこうはならなかったんだろうなぁ。
慶子さん…ちょっといいかしら?
…あ、はい
私はオーナーに呼ばれた。
あなた、またモデルの仕事やってみない?
最近は体調も良くなったみたいだし。
わ…私がですか?
ええ…そろそろ良いかと思ってね。
医師の彼氏とは上手くいってないの?
はぁ…いえ、そういうわけではないんですけど…
何だか気乗りしなくて。
じゃあ、ちょうどいい機会だわ。
気分転換にちょっと頼まれてくれる?
実はもうお願いしてあるのよ。
え?私まだやるとは…
じゃあ頼んだわね。
あんッ!もう。強引なのよね。薫子オーナーは。
良い人なんだけどね、少し強引なのよね。
私の知り合いのカメラマンなのよ。
頼まれてしまって断りきれなくてね。
今日はもう上がっていいから
今から行ってきてくれるかしら?
い、今からですか?
お、ね、が、い、頼めるのは慶子ちゃんだけなのよ。
ひょっとして、前に言ってたカメラマンの彼氏さんですか?
へへ…そうともいうわね。

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