この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
混沌の館
第15章 千夏

私の想像する千夏は、小柄で華奢な体型。髪は上品な明るいブラウンに染められたロング。そして何よりも笑顔が可愛い、どこかに少女の部分を残した、そんな女性像を描いていた。
勿論、それは日々のメールや彼女のプロフィール、そして日記等から私が勝手に作り上げたイメージだ。だが、千夏はそのイメージ通りの女性の様な気がした。
流線型の新幹線がホームに滑り込んでくる。私は5号車の位置に立ちそれをゆっくりと見守った。
やがて、圧縮音と共にドアが開き、人が次々と降りてきた。
(白いカーディガン、白いカーディガン・・・)
私は心の中で反芻しながら千夏を探した。
(いた!)
私は、白いカーディガン・・・というより上着?をまとった一人の女性を発見した。
その女性もキョロキョロしている。
しかし、千夏は30代後半のはずだが、その女性はどう見ても40代後半か50代といった感じだ。それに、スレンダーとは程遠い、がっちりとしたレスラーみたいな体格をしている。そして頭には、白い帽子、まるで高貴なお方が被る様なロイヤルハットを被っている。
千夏は、裕福そうな生活は日記やメールから感じ取れたが、成金趣味があるのか?顔もジャイ子みたいで、私の趣味からは程遠かった。
その女性も私に気付いたのか、私の方を見てニコッと笑うとこちらに歩いてきた。
他に該当しそうな女性はいない。彼女が千夏なのだ。私の脳裡にケイコの悪夢がよみがえった。
私は回れ右をした。その場から離れる為に。
勿論、それは日々のメールや彼女のプロフィール、そして日記等から私が勝手に作り上げたイメージだ。だが、千夏はそのイメージ通りの女性の様な気がした。
流線型の新幹線がホームに滑り込んでくる。私は5号車の位置に立ちそれをゆっくりと見守った。
やがて、圧縮音と共にドアが開き、人が次々と降りてきた。
(白いカーディガン、白いカーディガン・・・)
私は心の中で反芻しながら千夏を探した。
(いた!)
私は、白いカーディガン・・・というより上着?をまとった一人の女性を発見した。
その女性もキョロキョロしている。
しかし、千夏は30代後半のはずだが、その女性はどう見ても40代後半か50代といった感じだ。それに、スレンダーとは程遠い、がっちりとしたレスラーみたいな体格をしている。そして頭には、白い帽子、まるで高貴なお方が被る様なロイヤルハットを被っている。
千夏は、裕福そうな生活は日記やメールから感じ取れたが、成金趣味があるのか?顔もジャイ子みたいで、私の趣味からは程遠かった。
その女性も私に気付いたのか、私の方を見てニコッと笑うとこちらに歩いてきた。
他に該当しそうな女性はいない。彼女が千夏なのだ。私の脳裡にケイコの悪夢がよみがえった。
私は回れ右をした。その場から離れる為に。

