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第6章 一輝と月野
「麻琴を頼んだぞ」
真剣な眼差しで言い、弟の額をトンッと突いた。

「兄…貴」
潮の瞼が落ち、ゆっくりと仰向けに倒れる。



―― 一輝さん本当に織部さんと話さなくていいんですか?


「ああ…言いたいことは昼休みに全部伝えたから大丈夫」


――でも…


「これでいいんだよ…麻琴のためにもね」



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