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想い人
第9章 【続】第四章・一周年の想い人
「味噌汁‼︎ 」

「味噌汁? また妄想の世界に飛んでただろ?」

「妄想? …ぁっ…きゃっ⁉︎ 」


グッと大きく開かれ、抱え上げられた両膝。

パンパンと肌同士が激しくぶつかり合う音を響かせながら、透也が私の身体を揺さぶる。


「あンッ、やっ…ダメダメ、意識飛んじゃう‼︎ 」

頭の中まで透也の熱に侵される。

白み掛かる意識をどうにか引き止めようと、私は頭をブンブンと横に振った。


「はっ…そんなにいい? んじゃもっと頑張る」

ビクビクビクンッ

意地悪な透也の瞳に心臓が応える暇もなく、私の身体が何度も痙攣する。


「やぁっ…ああっ、ダメぇ─────‼︎ 」


あー…もう何も考えられないよ……。

勝ち誇ったように笑う透也の顔がぼやけていく…。


(透也っ…ねぇ、結局どっちなのよぉっ⁈ )

口を開く事も出来ず、瞳も閉じていく。

聞きたい事は私の心の中でだけ虚しく叫ばれた。


「美空、愛してる。これから先、一生、俺だけの美空でいて」

意識が途切れる寸前、耳元で囁かれた透也の言葉。

唇に、頬に、オデコに…
透也からの優しいキスを感じなから、私は意識を手離した。










想い人〜続編〜 2014.4.10 完結

最後まで読んで下さり、ありがとうございました♡

広竹 みぃ
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