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想い人
第3章 それぞれの想い人
グイッと不意に身体が後ろへと引かれる。

「美空!」

「透也……」

不機嫌な透也の声。
私の腕をグッと掴んでいた。

「ちょっといい?」

「うん……」

透也に手を引かれ、ひと気のない廊下の片隅へと移動する。


「昨日……航先輩と出掛けたんだ?」

「うん……」

「……そっか……」

─────透也は蕾さんと何処へ行ったの?
聞きたいのに聞けなくて、私は俯いた。

不意に透也の手が私に向かい伸ばされて、ぎゅっと抱きしめられる。

「俺以外の男に……”惚れた”とか……言うなよ」

「え?」

それってもしかして……
─────ヤキモチ?

うわ…嬉しいっ‼︎
落ち込んでた気持ちが晴れていくような気がした。

嫉妬で振り返らせる作戦もあり?



”つれない蕾さんを焦らせるために高梨さんと付き合ったんじゃない?”

いつかの作原さんと露木さんの言葉が頭を掠めた。


”あの2人、結婚するらしいよ”
”蕾さんがいびられないようにカモフラージュ?”
昨日から社内に広がる噂。


─────違うよね?
透也を信じてるから……。


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