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想い人
第4章 俺の想い人
結局、見た目しか見ていなかったのかもしれない。
好きというより憧れだったんだな。
「俺はあなたと付き合うつもりも、結婚するつもりもありません。どんなに邪魔されても、俺はもう美空以外考えられない。絶対に美空を取り戻す」
俺の言葉に蕾さんの顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。
バチンッ
頬に走る痛み。
「この私が振り向いてやったっていうのに、バカじゃないの⁉︎ こっちだって、アンタなんか願い下げよ‼︎ 」
蕾さんはそう叫ぶと、踵を返して走り去った。