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第5章 新たな想い人

「何やってんだっ‼︎ 」

突然の怒鳴り声に、私も作原さんと露木さんも飛び上がる程に驚いた。


「げっ」
恐る恐る振り返れば、航先輩の怒った顔。

「なっ…泣かないで、高梨さん！」

「きっと次はいい恋出来るよ！」

作原さんと露木さんはそう言って私の肩を叩く。


「なっ…慰めてたんです！」

作原さんの言葉に、航先輩は疑いの目をして更に睨みつけた。

「じゃっ、元気だしてね！」

航先輩に恐れをなした作原さんと露木さんは、後ずさるようにして逃げて行った。