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リヴァイ兵長は選べない人
第12章 そして彼が選ぶ時
リヴァイの腰を掴み、強く打ち付ける。
快楽の波に溺れ、そのまま熱い塊を貫き、最奥で欲望を放った。

「んっあー…」
「くっ…」

ドクドクと中で脈を打ちながら全てを吐き出す。
リヴァイを自分の物にしたと改めて感じる事が出来た。
ゆっくりと性器を抜き取ると、ばったりとリヴァイは後ろに倒れた。

「はぁ、はぁ…意識飛ぶかと…思った」
「俺も今までの中で一番気持ちが良かった…」

リヴァイの横に寝転がると、頭を撫でながらエルヴィンは言った。
その手にリヴァイは自分の手をそっと乗せた。
指が自然と絡み合う…

「何だか、俺らは遠回りしたのか」
「そうだね、長い間遠回りしたね」
「生きてりゃ色々あるな…」
「ああ、そうだなぁ…」

ずっとお互い目を見つめて話す。
今までの色々な想いが互いに交錯する。
ふとエルヴィンが口を開いた。

「リヴァイ、結婚しようか」
「あ…?!」

エルヴィンはリヴァイの左手を取り、薬指にキスをした。
一方リヴァイはまさに鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。

「そんなに驚かなくても」
「いや、普通男と女がするもんだろう」
「一般的にはね。俺の妻になるのは嫌かい?」

リヴァイは眉間に皺を寄せていつもの表情に戻る。

「まぁ…悪くない…」



運命と見えない絆。
それは最初から行き着く先は決まっていたのかもしれない。






きっとそれは死を以てしても引き裂けない強い絆。


【了】
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