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茅子(かやこ)の恋
第8章 母の告白
母子のセックスは続き、ふたりが眠ったのは午前2時を回っていた。その夜、9月も2週目になっていたが、まだまだ熱帯夜が続いていた。ふたりはエアコンを強くした航の部屋で、セックスの跡を残し裸のまま眠っていた。

いつものように母に何度か声を掛けられ、航はやっと目を覚ました。いつの間にか母はベッドを出ており、航は掛け布団に包まりパンツを履いていた。航は天井を見ながら、昨夜の出来事を反芻していた。

「航、もう7時だよ!」
キッチンから母の呼ぶ声が聞こえ、航は身体を起こした。その瞬間、航の纏った布団から母の匂いがした。そして母とベッドで交わした約束を思い出し、航はベッドから跳ね起きた。

「おはよう、やっと起きた?!」
母はいつもと変わらない笑顔で、息子に朝の挨拶をした。航は気恥ずかしさもあり、母の顔を見ず頭だけを下げると、テーブルに着いた。朝ご飯はいつもと変わらず、しっかりと用意されていた。

「今日は何時ごろ?」
「…たぶん、18時過ぎかな?」
航は新学期から部活を再開していた。母は息子の返事に小さく頷いた。

「航、夕飯何食べたい?」
「…お母さん、今日休み?」
「うん、だから航の好きなのもの作っとく!」
母の言葉に航は目を輝かせ、カレーと答えた。すると茅子が指でオッケーと答えた。航は子供の頃から、母のカレーが大好きだった。

朝食の間、ふたりはあまり言葉を交わさなかったが、心は通い合わせていた。テーブル横のテレビが7時半を告げ、航の学校に出かける時間が近づいていた。航はその声で部屋に戻り、制服に着替えた。そして洗面所に入ると歯を磨き、顔を洗った。タオルで顔を拭き、航は鏡を見た。そこに母の姿があった。

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