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茅子(かやこ)の恋
第8章 母の告白
「こっち向いて」
母は片手にドライヤーを持ち、笑顔で航を見ていた。もうひとつの手に、自分のブラシを持っていた。

「航くん…ちゃんと髪、梳かしていかなきゃね!」
航はスマホを見て、まだ少し時間に余裕があるのを確認した。そして観念したように腰を下げ、母に頭を差し出した。子どもの頃、航はいつも母に髪を梳かしてもらっていた。

「はい、できた!」
「…ありがとう」
航は素直に母に礼を言うと、屈めていた腰を上げた。見上げるようになった息子に、茅子は成長を実感した。そして前夜のように別れた夫を思い出した。

「さあ、いってらっしゃい!」
照れを隠すように茅子は航の背中を押した。息子は小さく頷くと、手を振って学校に行った。
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