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青い糸
第1章 偶然
「楓〜‼︎みてみて」
私が幹の指差した方をみるとそこにはクラスわけの表が貼ってあった。
「こんなん貼ってあるまんまって中学と一緒じゃん…
なんか高校にきたって感じしないよね…」
「まぁ、毎年通りで分かりやすくていいんじゃない?」
まぁ、確かに幹の言うとおりなんだけどね。
とりあえず、肝心なクラスのメンバーみようっ
「幹何組ー?」
「うん?1組だよ♪
ちなみに楓と一緒だよ‼︎」
「えっ?本当だ!ラッキーだね」
確かに1組の一覧には小松楓と佐々木幹という名前が記されていた。
「あ、さらにいうと颯斗君も一緒だよ」
「ふーん…」
「え、何?なんでもっと嬉しそうじゃないの?
彼女でしょ?」
「えっ違うよ?」
幹が変なこと言うからやけに顔が熱くなってしまった。
「えー、嘘ついても幹ちゃんの目は誤魔化せませんよー?」
そんなやりとりを繰り返していると学校の玄関が、開いた。
先輩方や先生に迎えられなから教室へと向かった。
「楓ー‼︎はやくっ」
やけに楽しそうな幹の手につられて
これからおこる出来事を想像しながら。