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My Godness~俺の女神~
第9章 光の輪の中の天使【番外編】
実里は今こそ、漸く気づいたのだ。
四年前のあの日、ひと晩がかりで産みの苦しみに喘いだ実里に付き添い、理乃の誕生までを見守っていた若い男性。病院関係者が幾ら訊ねても最後まで身元も明かさず何も語らず去っていったという人はもしかしたら、悠理なのではないか。
今や、その疑念は確信となりつつあった。悠理があのときの恩人と同一人物でなければ、何故、実里が早産であったことや出産のときの様子をあんなにも知っているのか?