この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
My Godness~俺の女神~
第11章 喪失、そして再生 ♣ここではないどこかへ♣
それでも、運命も神さまもあまりに理不尽だと思わずにはいられなかった。逢いたい、実里に、我が子に。感情と理性の間で心は烈しく揺れ動き、心と身体が真っ二つに引き裂かれそうで苦しかった。
また、いつもの果てのない物想いに引き込まれそうになり、悠理は慌てて首を振った。小さな吐息をつき、改めて視線を動かすと、いつしか道は狭くなっている。バスが通る大きな道を海沿いにひたすら歩いていたはずなのに、その道は今、二方向に分かれようとしていた。
また、いつもの果てのない物想いに引き込まれそうになり、悠理は慌てて首を振った。小さな吐息をつき、改めて視線を動かすと、いつしか道は狭くなっている。バスが通る大きな道を海沿いにひたすら歩いていたはずなのに、その道は今、二方向に分かれようとしていた。