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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
コンクリートの上に各々の漁師が今日の戦利品を並べひろげている。目当てを競り落とそうとする男たちの野太い声が市場に次々と響き渡っていた。海の男たちの活気と熱気が満ち溢れるその場は、男の悠理の眼にも眩しく映じた。働く―海で生き、時には生命すらも賭して漁に出る男の気概とでも言えば良いのだろうか。自らの仕事に誇りと情熱をひたすら傾ける男たちの姿が尊いもののように見えたのだ。