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北の原野・BBQの後、男4人と彼女に起こった出来事
第1章 ある夜の出来事
オレは健一。
それはオレが30歳を過ぎたころ
ちょっとエッチな出来事があったので、ご紹介します。

オレは、北海道のド田舎に住んでいます。農家の長男、オレで5代目です。
つまり、オレの爺ちゃんのそのまた爺ちゃんが北海道に入植して、農家を始めたそうです。

農家の長男で30も過ぎれば、まわりからやれ「嫁はまだか」とか「跡取りはどうなるんだ」とか、うるさく言われる。
しかし、こんな田舎の農家は慢性的な嫁不足。まわりを見ても、農家の跡取りだが独身男性がごまんといる。そんな中で、あの出来事は起こったのだ。
尋常で無い、たまげた…と、北海道では言う。そんな出来事だった。
オレは、これといった趣味は無いけど、人間観察が好きで観察眼も鋭いと思っている。もう20年以上も前の事だけど、克明に覚えている。

登場人物は、オレの二つ上の辰雄。小さい時から体が大きく、がっちりとした体つきをしている。親分肌で、オレは頭が上がらない。でも、面倒見が良く優しい先輩だ。
話もうまく社交的で、酒の席ではいつも話題の中心だ。農家の経営にも熱心で、オレの部落の4人の若手経営者で勉強会を作っている。今回の出来事も、その研修会の打ち上げの出来事だ。

それから、哲さん。
オレの、農家の先生。
当時40歳は過ぎていた。小柄でやせ型である。風采が上がらないオジサンといった感じになってきている。髪も、薄くなりかけている。
まわりからは結婚はまだかまだかとずっと言われているが、何しろ相手ができない。
そのくせ、風俗が好きで、ススキノのあの店がいい、ソープのあの娘がいいとか、そんな話にはやたら詳しい。農家は冬が暇なので、冬の間はススキノばっかり行っている。いつもはすごく優しい人だが、飲んで酔っ払うと、ねちっこくなるのが難点である。

大智は、体が大きいうえに太っている。肥満体である。そのうえ、頭が大きく、顔は吹き出物だらけで、キモい感じである。飲みに行っても、オネ―さんからは相手にされない。おまけに、極度の口下手である。ほとんどしゃべらない。それでも、オレたちにとっては幼いころからの遊び友達だから、どこか行くときはいつも一緒である。オレたちの、農業経営の勉強会にも、欠かさず参加している。
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