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嫌いな男
第17章 秋永
梨花が試験休みで帰省しようと思い立ったのは、今朝のことだった。
二人のことが気になってしかたなかったのだ。
強羅と翔子どちらと先に会うか悩み、とりあえず実家に帰ることにした。

住宅街を歩いているとタクシーが梨花を追い越し、秋永家の前で停まった。

翔子が降りたが、声をかけられる雰囲気ではなかったため、彼女が家に入るのを待って見つからないようにこっそり後を追う。



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