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嫌いな男
第17章 秋永
リビングには良之がおり、ソファーで新聞を読んでいた。

翔子に気づくと顔をあげて
フンと鼻を鳴らす。


「良之さん…」

「今までどこにいたんだい、翔子」

「…」

「朝になったら君がいないと田中さんが言うから心配していたんだよ?」

「心配ですって?私を騙しておいて…!」



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