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嫌いな男
第17章 秋永
「ど、うして…」

「はい!私が呼んだの」
手を上げて、キッチンの陰から梨花が立ち上がる。

「梨花ちゃん!?」


「ぐうぅ…ッ」

呻き声がして振り向くと、
強羅が壁にもたれて座り込む秋永の胸ぐらを掴んで持ち上げている。

翔子は悲鳴をあげて駆け寄り
「待って、待って強羅くん、ダメ!」
強羅の腕にしがみついた。




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