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青い煩い、少女の情動。
第2章 バスケ部室という、

 
 [ふーー]

やっと息をつけた。私は濡れた下着の不快感と戦いながら自転車のペダルを漕ぎ、やっとのことで家に辿り着いた。

玄関で[ただいまー]と声を上げて、急いでお風呂に直行する。部活の服と白シャツと下着を素早く洗濯機に突っ込んで、お風呂のドアの勢いよく開いた。

洗い場に足を踏み入れてすぐ、鏡に映った自分の裸体を見て今日やってしまった様々な事を否応なしに思い出す。

[うわぁ……やばっ。]

身体を洗って、髪を洗って、途中で慰めたくなる気持ちを抑えて私は浴槽へダイブした。

[学校であんなことするなんて……。]

後になって振り返ってみると自分の犯したことがとても愚かなことに感じられる。でも

[けど……めっちゃ気持ちよかったなぁ……。]

実際、クセになりそうなほど気持ちよかった。思い出しただけで疼くものがある。

[でも、だめ。今日は本を読まなきゃいけないんだ。]

己を律して、タスクの確認をする。響君から借りた(実際には図書室からだが)本を読まなければならない。響君と仲良くなるためにも、本を読むということは避けては通れない。

[よし!]

そんな決意を胸に、私はザバっと勢いよく浴槽から出た。

1時間後。
私は満を持して自室のベットで本を広げた。

[わっ。]

当たり前だが、本は文字で埋め尽くされている。私の苦手中の苦手だ。それでも頑張ろうと1ページ、また1ページと読み進めていく。表紙に描かれている響君に似た男の子が登場してからは面白い展開に没頭した。
けど、集中が切れるたびにやっぱり今日の事が思い出されて恥ずかしさで悶えた。

そしていつの間にか寝てしまっていた。
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