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それぞれの後編
第1章 身代わり妹〜第一章〜【宝物】
ピンポーン
玄関チャイムの音が響いた。
「あ、瀧川のじいじっちだ」
優太が嬉しそうに玄関へ走れば、その後ろを凛が負けじと走っていく。
「待って待って」
優太と凛の後ろを、由美さんも楽しそうに走って行った。
チュッ
突然頬に触れた柔らかいもの。
「凌太⁈ 」
チュッ
驚いて凌太を振り返った私。今度はその唇に、凌太の唇が触れた。
「美優…優太と凛と煌太を産んでくれてありがとう。俺の奥さんになる為に生まれてきてくれて、ありがとう」
私の大好きな、優しい凌太の笑顔。
凌太はいつも私が欲しい言葉を掛けてくれるんだね。
”私の子供として生まれてきてくれてありがとう”
私もお母さんにそう言って欲しかった。
ううん…今でも…お母さんがそう言ってくれるのを期待してる。
叶わない私の願いを、凌太の言葉で叶えてくれるんだ。
「私の方こそありがとう」
両手は煌太の抱っこで塞がっているから、私は背伸びして、凌太の頬に唇を寄せた。
玄関チャイムの音が響いた。
「あ、瀧川のじいじっちだ」
優太が嬉しそうに玄関へ走れば、その後ろを凛が負けじと走っていく。
「待って待って」
優太と凛の後ろを、由美さんも楽しそうに走って行った。
チュッ
突然頬に触れた柔らかいもの。
「凌太⁈ 」
チュッ
驚いて凌太を振り返った私。今度はその唇に、凌太の唇が触れた。
「美優…優太と凛と煌太を産んでくれてありがとう。俺の奥さんになる為に生まれてきてくれて、ありがとう」
私の大好きな、優しい凌太の笑顔。
凌太はいつも私が欲しい言葉を掛けてくれるんだね。
”私の子供として生まれてきてくれてありがとう”
私もお母さんにそう言って欲しかった。
ううん…今でも…お母さんがそう言ってくれるのを期待してる。
叶わない私の願いを、凌太の言葉で叶えてくれるんだ。
「私の方こそありがとう」
両手は煌太の抱っこで塞がっているから、私は背伸びして、凌太の頬に唇を寄せた。