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それぞれの後編
第1章 身代わり妹〜第一章〜【宝物】
「きゃぁっ⁉︎ ちょっと凌太、降ろして‼︎ 」
凌太の腕の中でバタバタと暴れる私。
「りんのパパぁ〜‼︎ 」
凛は泣きながら凌太の足元へしがみつく。
「女を泣かせる悪いやつ! 覚悟しろ」
優太は変身ドライバーを響かせ、変身ポーズを取っている。
賑やかな日常。
幸せな日々。
子供の頃から憧れた家族の温かさを、凌太が私にくれたんだ。
「美優、こうちゃんお腹空いたみたい」
由美さんの言葉に、凌太が慌てて私を床へ降ろした。
由美さんの腕の中で泣いているのは、6月に生まれたばかりの次男 煌太(こうた)
”俺の家系は、男は代々”太”のつく名前なんだ”という凌太が考えた名前。
「いいこいいこ」
さっきまで泣いていた凛が、煌太に急いで駆け寄りその頭を撫でている。
煌太の前では、凛は面倒見のいい”お姉さん”だ。
そんな凛の誕生日プレゼントは、お世話が出来るお人形。
お人形用の哺乳瓶を持ってきて、煌太の口へ入れている。
「のんでるねぇ」
反射的にお人形用の哺乳瓶を吸い始めた煌太を、凛は満足げな顔をして見つめていた。
凌太の腕の中でバタバタと暴れる私。
「りんのパパぁ〜‼︎ 」
凛は泣きながら凌太の足元へしがみつく。
「女を泣かせる悪いやつ! 覚悟しろ」
優太は変身ドライバーを響かせ、変身ポーズを取っている。
賑やかな日常。
幸せな日々。
子供の頃から憧れた家族の温かさを、凌太が私にくれたんだ。
「美優、こうちゃんお腹空いたみたい」
由美さんの言葉に、凌太が慌てて私を床へ降ろした。
由美さんの腕の中で泣いているのは、6月に生まれたばかりの次男 煌太(こうた)
”俺の家系は、男は代々”太”のつく名前なんだ”という凌太が考えた名前。
「いいこいいこ」
さっきまで泣いていた凛が、煌太に急いで駆け寄りその頭を撫でている。
煌太の前では、凛は面倒見のいい”お姉さん”だ。
そんな凛の誕生日プレゼントは、お世話が出来るお人形。
お人形用の哺乳瓶を持ってきて、煌太の口へ入れている。
「のんでるねぇ」
反射的にお人形用の哺乳瓶を吸い始めた煌太を、凛は満足げな顔をして見つめていた。