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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
それなのに、マリッジリングをはめた愛里咲の左手を、琉はうっとりと見つめていた。
「手錠より有効な束縛アイテムだな」
とご機嫌に笑う。
(こういう時の琉ちゃんは好きだな)
愛里咲もつられて笑顔になる。
”契約”だなんて言いながらも、穏やかで幸せな時間の方が多かった。
「こっちは琉ちゃんの分だよ」
言いながら、愛里咲は琉の左手薬指にペアのリングをはめていく。
「………」
琉はじっと自分の左手を見つめた。
「え…?」
グイッと腕を引かれ、愛里咲は琉の胸の中に抱き締められる。
「これで愛里咲は俺のものだ」
琉は愛里咲をキツくキツく抱きしめる。
「オモチャ卒業?」
「そうだな。俺専用のオモチャには昇格したな」
愛里咲が聞けば、琉がまた意地悪な笑みを浮かべる。
「何それ! 変わんないじゃん!」
膨れる愛里咲を、琉はベッドに押し倒した。
─────…
(うーん…プロポーズの言葉なんてなかったかな……)
愛里咲は苦笑した。
「手錠より有効な束縛アイテムだな」
とご機嫌に笑う。
(こういう時の琉ちゃんは好きだな)
愛里咲もつられて笑顔になる。
”契約”だなんて言いながらも、穏やかで幸せな時間の方が多かった。
「こっちは琉ちゃんの分だよ」
言いながら、愛里咲は琉の左手薬指にペアのリングをはめていく。
「………」
琉はじっと自分の左手を見つめた。
「え…?」
グイッと腕を引かれ、愛里咲は琉の胸の中に抱き締められる。
「これで愛里咲は俺のものだ」
琉は愛里咲をキツくキツく抱きしめる。
「オモチャ卒業?」
「そうだな。俺専用のオモチャには昇格したな」
愛里咲が聞けば、琉がまた意地悪な笑みを浮かべる。
「何それ! 変わんないじゃん!」
膨れる愛里咲を、琉はベッドに押し倒した。
─────…
(うーん…プロポーズの言葉なんてなかったかな……)
愛里咲は苦笑した。