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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
「ここでキスして欲しいの?」
「ほぇっ⁉︎ 」
真横から掛けられた突然の声に、愛里咲は間抜けな返事を返していた。
慌てて隣を見れば、琉に負けないくらいの黒い笑みを浮かべて、坂本が愛里咲を見ていた。
(やっ…やっぱり坂本さんもドSだぁっ‼︎ )
ブンブンと首を横に振る愛里咲。
「琉くんの唇を熱い眼差しで見つめてたじゃない。厭らしいっ」
意地の悪い笑みを浮かべた坂本の言葉に、真っ赤な顔の愛里咲は瞳に涙を溜めた。
「黒い笑みしてるよ!」
松田がため息混じりに坂本の袖を引く。
「その黒い笑みとの結婚に彼氏は躊躇してるんでしょ?」
根岸の言葉に、坂本の目がくわっと見開いた。
「根岸ぃっ、嫁入り前にその身体、傷モノにしてやる」
悲鳴を上げながら逃げ回る根岸。追いかける坂本。諌める松田。
口をポカンと開けたまま、愛里咲はいつもの光景を眺めていた。
「ほぇっ⁉︎ 」
真横から掛けられた突然の声に、愛里咲は間抜けな返事を返していた。
慌てて隣を見れば、琉に負けないくらいの黒い笑みを浮かべて、坂本が愛里咲を見ていた。
(やっ…やっぱり坂本さんもドSだぁっ‼︎ )
ブンブンと首を横に振る愛里咲。
「琉くんの唇を熱い眼差しで見つめてたじゃない。厭らしいっ」
意地の悪い笑みを浮かべた坂本の言葉に、真っ赤な顔の愛里咲は瞳に涙を溜めた。
「黒い笑みしてるよ!」
松田がため息混じりに坂本の袖を引く。
「その黒い笑みとの結婚に彼氏は躊躇してるんでしょ?」
根岸の言葉に、坂本の目がくわっと見開いた。
「根岸ぃっ、嫁入り前にその身体、傷モノにしてやる」
悲鳴を上げながら逃げ回る根岸。追いかける坂本。諌める松田。
口をポカンと開けたまま、愛里咲はいつもの光景を眺めていた。