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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
「妬いてんの?」
呆れたようなため息と共に紡ぎ出された琉のその言葉に、愛里咲の顔がカッと熱くなる。
同時に、身体中の血が熱くなる感覚がした。
「別に‼︎ ただ、津川さんと森永さんは随分扱いが違うんだなって‼︎ 」
思わず大声でそう言うと、愛里咲はビクリと身体を強張らせた。
愛里咲を睨む琉。
(ヤバイ…もうやめなきゃ)
これ以上は言ったらダメだとわかるのに、一度滑り出した愛里咲の口は止まらなかった。
「つっ…津川さんには勃たなくても、森永さんとは中学時代にエッチした仲だもんね」
─────…
沈黙が怖い。
自業自得とわかっていながらも、愛里咲の瞳からは涙が溢れ出す。
「……そうだな。あいつになら勃つかもな」
「─────…っ‼︎ 」
売り言葉に買い言葉。
発端はただのヤキモチ。
ほんの些細な喧嘩。
そう思っていたのに、この喧嘩は意外に長引いていた。
呆れたようなため息と共に紡ぎ出された琉のその言葉に、愛里咲の顔がカッと熱くなる。
同時に、身体中の血が熱くなる感覚がした。
「別に‼︎ ただ、津川さんと森永さんは随分扱いが違うんだなって‼︎ 」
思わず大声でそう言うと、愛里咲はビクリと身体を強張らせた。
愛里咲を睨む琉。
(ヤバイ…もうやめなきゃ)
これ以上は言ったらダメだとわかるのに、一度滑り出した愛里咲の口は止まらなかった。
「つっ…津川さんには勃たなくても、森永さんとは中学時代にエッチした仲だもんね」
─────…
沈黙が怖い。
自業自得とわかっていながらも、愛里咲の瞳からは涙が溢れ出す。
「……そうだな。あいつになら勃つかもな」
「─────…っ‼︎ 」
売り言葉に買い言葉。
発端はただのヤキモチ。
ほんの些細な喧嘩。
そう思っていたのに、この喧嘩は意外に長引いていた。