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それぞれの後編
第11章 サディスティック・マリッジ〜第六章・秋〜【ドキドキディナー】
ついに、待ちに待ったディナーの日。
一年前、琉と愛里咲が結婚式を挙げた式場のレストランに、無料招待されていた。
「ごめんね、琉ちゃん! お待たせっ」
先日根岸と共に選んだベージュのワンピースに黒のボレロを羽織り、黒のオーバーニーを履いた愛里咲。
玄関で待つ琉の元へと、バタバタと駆け寄った。
「……丈、短過ぎないか?」
ボソッと呟く琉。
実は愛里咲も、丈の短さが気になり購入をかなり悩んでいたこのワンピース。
立ち止まった愛里咲は、ワンピースの丈部分をジッと見つめた。
「……何でもない」
そう言って歩き出す琉。
何だか擽ったいような気持ちに、愛里咲の口元が緩む。
「妬かない妬かない」
そう軽口を叩いて琉の腕に腕を絡めれば、ジロリと睨まれ、愛里咲はビクリと身体を硬くした。
「ちょっ…調子に乗りました。すみません‼︎ 」
ガバッと頭を下げた愛里咲。
噴き出しそうになる口元を片手で覆い、琉は愛里咲の頭をガシッと掴んだ。
「メインの料理を寄越せば許してやる」
「メイン無しなんてヤダ‼︎ 行く意味ないじゃん!」
ギャーギャー騒ぎながらも、琉と愛里咲は楽しそうに家を出た。
一年前、琉と愛里咲が結婚式を挙げた式場のレストランに、無料招待されていた。
「ごめんね、琉ちゃん! お待たせっ」
先日根岸と共に選んだベージュのワンピースに黒のボレロを羽織り、黒のオーバーニーを履いた愛里咲。
玄関で待つ琉の元へと、バタバタと駆け寄った。
「……丈、短過ぎないか?」
ボソッと呟く琉。
実は愛里咲も、丈の短さが気になり購入をかなり悩んでいたこのワンピース。
立ち止まった愛里咲は、ワンピースの丈部分をジッと見つめた。
「……何でもない」
そう言って歩き出す琉。
何だか擽ったいような気持ちに、愛里咲の口元が緩む。
「妬かない妬かない」
そう軽口を叩いて琉の腕に腕を絡めれば、ジロリと睨まれ、愛里咲はビクリと身体を硬くした。
「ちょっ…調子に乗りました。すみません‼︎ 」
ガバッと頭を下げた愛里咲。
噴き出しそうになる口元を片手で覆い、琉は愛里咲の頭をガシッと掴んだ。
「メインの料理を寄越せば許してやる」
「メイン無しなんてヤダ‼︎ 行く意味ないじゃん!」
ギャーギャー騒ぎながらも、琉と愛里咲は楽しそうに家を出た。