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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
(ふーっ…気持ちいい……)
お化け屋敷で泣き腫らした目に、ミネラルウォーターのペットボトルを当てがう。
そのまま愛里咲はボーッと座り込んでいた。
「あれぇ? もしかして迷子?」
ガシッと突然肩を掴まれ、愛里咲はビクリと身体を揺らす。
「は? 違います」
「あ、友達待ってるとか?」
「……はぁ…」
話しながら、男は愛里咲の隣に座る。
愛里咲と同世代くらいの若いその男は、愛里咲に満面の笑みを向けていた。
「観覧車のジンクス知ってる?」
「観覧車?」
思わず聞き返してしまった愛里咲。
ズイッと男の顔が近付いてきた。
「そう! 頂上でキスしたら、永遠に幸せになれるって」
「へぇ…」
答えながら、愛里咲は身体を後ろへ引き距離を取る。
「ねぇ、俺と観覧車乗らない?」
「は⁉︎ 」
ガシッとまた肩を掴まれる。
「俺と、観覧車の頂上でキスしよ?」
お化け屋敷で泣き腫らした目に、ミネラルウォーターのペットボトルを当てがう。
そのまま愛里咲はボーッと座り込んでいた。
「あれぇ? もしかして迷子?」
ガシッと突然肩を掴まれ、愛里咲はビクリと身体を揺らす。
「は? 違います」
「あ、友達待ってるとか?」
「……はぁ…」
話しながら、男は愛里咲の隣に座る。
愛里咲と同世代くらいの若いその男は、愛里咲に満面の笑みを向けていた。
「観覧車のジンクス知ってる?」
「観覧車?」
思わず聞き返してしまった愛里咲。
ズイッと男の顔が近付いてきた。
「そう! 頂上でキスしたら、永遠に幸せになれるって」
「へぇ…」
答えながら、愛里咲は身体を後ろへ引き距離を取る。
「ねぇ、俺と観覧車乗らない?」
「は⁉︎ 」
ガシッとまた肩を掴まれる。
「俺と、観覧車の頂上でキスしよ?」