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それぞれの後編
第13章 サディスティック・マリッジ〜第八章・冬〜【これからもずっと】
玉砕覚悟で見事玉砕─────…
摩美は自嘲気味な笑みを浮かべて目を閉じる。
愛里咲へのネックレスを作り上げた琉の満足げな顔。
見たことがないくらい穏やかだった。
普段は愛里咲に意地悪したり、泣かせては楽しんでいるのに、ネックレスに込められた琉の愛里咲への想いに、摩美は大きな焦りを感じていた。
「本気でずっとずっと好きです! 忘れられないの!」
琉にしがみ付いた摩美は泣いていた。
「……悪かったな」
抱きつく摩美を引き剥がす琉。
謝られた事に、摩美は小さく首を傾げた。
「中学の頃はさ、寄ってくる女みんな相手にしてたから…覚えてないけど、お前に期待させるような事したんだよな…」
切なげに目を細める琉に、摩美の瞳から更に涙が零れた。
「わかってて身体を委ねたの。今だってそう!…っ…不倫相手でも、二番目でもいい…」
答えは分かり切ってるのに、縋るように琉に抱き着く。
再び摩美を引き剥がす琉から、案の定分かり切った答えが返される。
「愛里咲以外は要らない」
「でもっ…愛里咲さんも同じように想ってるとは限らな…っ」
摩美の言葉を遮るように、琉がフッと不敵に笑った。
摩美は自嘲気味な笑みを浮かべて目を閉じる。
愛里咲へのネックレスを作り上げた琉の満足げな顔。
見たことがないくらい穏やかだった。
普段は愛里咲に意地悪したり、泣かせては楽しんでいるのに、ネックレスに込められた琉の愛里咲への想いに、摩美は大きな焦りを感じていた。
「本気でずっとずっと好きです! 忘れられないの!」
琉にしがみ付いた摩美は泣いていた。
「……悪かったな」
抱きつく摩美を引き剥がす琉。
謝られた事に、摩美は小さく首を傾げた。
「中学の頃はさ、寄ってくる女みんな相手にしてたから…覚えてないけど、お前に期待させるような事したんだよな…」
切なげに目を細める琉に、摩美の瞳から更に涙が零れた。
「わかってて身体を委ねたの。今だってそう!…っ…不倫相手でも、二番目でもいい…」
答えは分かり切ってるのに、縋るように琉に抱き着く。
再び摩美を引き剥がす琉から、案の定分かり切った答えが返される。
「愛里咲以外は要らない」
「でもっ…愛里咲さんも同じように想ってるとは限らな…っ」
摩美の言葉を遮るように、琉がフッと不敵に笑った。