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それぞれの後編
第15章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続2
「煌太くんっ、勉強教えて?」
「ずるーい! 私は昨日からお願いしてるの〜」
「えー、私なんて夏休み毎日お願いしてるのにぃ」
ここが何処かも忘れる程、煌太の両脇を奪い合う女子の群れ。
かといって勉強をする訳でもなく、
”彼女はいるの?”
”どんな女の子が好き?”
など、関係のない事ばかり質問される。
「べ、勉強は? わかんない所、どこ?」
無理矢理に話をそちらへ向ければ、
「う〜ん? あのねぇ…」
胸元を強調させ、上目遣いに見つめられる。
「─────…っ」
思わず息を飲めば、
「私の胸見たでしょ⁈ エッチ〜♡」
「赤くなってる! 可愛い♡」
言われる程に赤くなる顔を俯けて、誰に向ければいいのかわからない怒りを必死に堪える。
(だから女子は苦手なんだよ…)
3人兄弟の末っ子の煌太。
兄と姉が1人ずつ。
たった1人の男をずっと想い続ける姉は、こんな風にガツガツしていない。
この辺りでは大きな病院の院長である父と、その父のようになりたいと医者を目指す兄。
そうしろと言われた訳ではないが、自分が問題を起こせば彼らに多大な迷惑を掛けるのではないかと、つい ”いい子” を演じてしまう。
「ずるーい! 私は昨日からお願いしてるの〜」
「えー、私なんて夏休み毎日お願いしてるのにぃ」
ここが何処かも忘れる程、煌太の両脇を奪い合う女子の群れ。
かといって勉強をする訳でもなく、
”彼女はいるの?”
”どんな女の子が好き?”
など、関係のない事ばかり質問される。
「べ、勉強は? わかんない所、どこ?」
無理矢理に話をそちらへ向ければ、
「う〜ん? あのねぇ…」
胸元を強調させ、上目遣いに見つめられる。
「─────…っ」
思わず息を飲めば、
「私の胸見たでしょ⁈ エッチ〜♡」
「赤くなってる! 可愛い♡」
言われる程に赤くなる顔を俯けて、誰に向ければいいのかわからない怒りを必死に堪える。
(だから女子は苦手なんだよ…)
3人兄弟の末っ子の煌太。
兄と姉が1人ずつ。
たった1人の男をずっと想い続ける姉は、こんな風にガツガツしていない。
この辺りでは大きな病院の院長である父と、その父のようになりたいと医者を目指す兄。
そうしろと言われた訳ではないが、自分が問題を起こせば彼らに多大な迷惑を掛けるのではないかと、つい ”いい子” を演じてしまう。