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それぞれの後編
第16章 サディスティック・マリッジ【琉 side】
──────────……
─────…
「やっぱり顔は琉くんが一番だよ!」
「うん、あの顔が好き!」
いつの頃からか、女たちに言われ始めたその言葉。
最初は褒め言葉だと取って、純粋に嬉しかった。
でも、
「イケメンだからって許されると思うなよ」
女の誘いに乗れば、数日内には知らない男が出てくる。
(お前の女から誘ってきたんだろーが)
言い返したところで、俺がそいつの女と寝た事実は変わらない。
「カッコイイから許しちゃうよね」
何したってそんな評価。
でもそれって、俺自身のことはどーでもいいって事だろ?
心ん中のモヤモヤと反比例して、俺は笑顔が作れるらしい。
誰にでもいい顔して、誰とでも仲良いふりして、
そうやって自分自身を偽りながら、他人に深く関わらずに自分自身を守ってた。
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「やっぱり顔は琉くんが一番だよ!」
「うん、あの顔が好き!」
いつの頃からか、女たちに言われ始めたその言葉。
最初は褒め言葉だと取って、純粋に嬉しかった。
でも、
「イケメンだからって許されると思うなよ」
女の誘いに乗れば、数日内には知らない男が出てくる。
(お前の女から誘ってきたんだろーが)
言い返したところで、俺がそいつの女と寝た事実は変わらない。
「カッコイイから許しちゃうよね」
何したってそんな評価。
でもそれって、俺自身のことはどーでもいいって事だろ?
心ん中のモヤモヤと反比例して、俺は笑顔が作れるらしい。
誰にでもいい顔して、誰とでも仲良いふりして、
そうやって自分自身を偽りながら、他人に深く関わらずに自分自身を守ってた。