この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
「おっ邪魔しまぁす♡」

週末の深雪の家に、蘭の元気な声が響く。

深雪と蘭の母親は、どこかキャラが似ている。

あっという間に意気投合し、キッチンのカウンターに座り込みおしゃべりを始めていた。


「お邪魔しまーす」

蘭たちの後から入ってきたのは、

「うぉっ‼︎ イケメン‼︎ 」

深雪の家の隣に住む大学生、伊久美 翼[いくみ つばさ]

ガッチリした長身で、女の子選びたい放題なイケメンだ。

思わず叫んだ蘭に、翼はニッコリ笑うと自己紹介してくれた。

蘭より3歳年上の翼。

バイクで通える距離の大学に通っているとのことだ。


(女の子だと思ってた!むぅに報告するべき⁉︎ )

携帯を握りしめた蘭の目の前で、

「何で引き受けたの⁉︎ 」

深雪が翼に詰め寄る。


「んー?割のいいバイトだったから」

答えながら、翼の視線が蘭の携帯を捉える。

「蘭ちゃんて、なんか俺の彼女とキャラ被る。写真撮るのとか好き?」


クスクス笑う翼。

その瞳は蘭を通して彼女へ向けられているのか…

優しい瞳に、蘭の胸がドキドキと高鳴った。


「あの…ほほ報告、を……ですね……っ」

「彼氏に?俺が男だってバレたらマズくない?」

「ま、マズい…ですか⁉︎ 」

「彼女が男と勉強会してるって聞いたら、嫉妬に狂うかも」


嫉妬…

嫉妬に狂うむぅ……!


昔は感情を顔に態度に出していて、丸わかりだったむぅの気持ち。

いつの間にか大人ぶって、聞いたって教えてくれない。

そんなむぅが嫉妬に狂う姿…

「見たい見たい!報告しておきます!」

目をキラキラさせて携帯を触り始める蘭。


そんな蘭を、

「やっぱり、どこかうさこに似てる」

クスクス笑いながら見ていた翼に、

「”うさこの勉強会” は翼の得意分野の主演だから楽かもだけど、蘭の勉強会はとんでもなく大変だと思うよ」

深雪は眉間の皺を濃くした。



/440ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ