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それぞれの後編
第19章 【うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww】続3
深雪の言葉に首を傾げた翼。
だがすぐに、その言葉を痛感する。
「で、ここに…そう、その公式がはまると……蘭ちゃん?」
深雪の手元を覗き込んでいた翼。
その視線が、全く動かない蘭の手元を見て止まる。
「に、日本語ですか?」
「ん?」
首を傾げる翼。
だが、蘭には翼と深雪の会話が日本語に聞こえない。
数学の公式…日本語ばかりではないけれど…
会話の中にそれが入ると、
「そ、それは日本語ですか⁉︎ 」
途端に蘭の耳が頭が拒否の意を示す。
「蘭!真面目に…」
声を荒げ掛けた深雪を遮って、
「うん。じゃあもう一回説明するね」
翼は優しい笑みを見せる。
「ここまではわかった?」
「さっぱりわかりません!日本語でお願いします」
「……うん。じゃあもう一回」
だが、
蘭の頭どころか耳が受け付けないそれら。
根気よく何度も同じ説明を繰り返す翼。
「それは、何かの呪文ですか⁉︎ 」
「……数学が解ける呪文だよ」
「おお!ぜひ教えて下さい!」
「……さっきから教えてるけどね」
ため息を吐き出した翼の横から、
「蘭!女の子には優しい翼が毒舌になりつつあるよ!マジメにやれ!」
深雪が大きな声を出すが、
「大マジメです!」
蘭の瞳は至って真剣だ。
「……じゃあもう一回説明するね」
苦笑いの翼がまた同じ説明を繰り返す。
「……それは……日本語ですか?」
「日本語です」
何度も何度も、同じやり取りが続いた。
だがすぐに、その言葉を痛感する。
「で、ここに…そう、その公式がはまると……蘭ちゃん?」
深雪の手元を覗き込んでいた翼。
その視線が、全く動かない蘭の手元を見て止まる。
「に、日本語ですか?」
「ん?」
首を傾げる翼。
だが、蘭には翼と深雪の会話が日本語に聞こえない。
数学の公式…日本語ばかりではないけれど…
会話の中にそれが入ると、
「そ、それは日本語ですか⁉︎ 」
途端に蘭の耳が頭が拒否の意を示す。
「蘭!真面目に…」
声を荒げ掛けた深雪を遮って、
「うん。じゃあもう一回説明するね」
翼は優しい笑みを見せる。
「ここまではわかった?」
「さっぱりわかりません!日本語でお願いします」
「……うん。じゃあもう一回」
だが、
蘭の頭どころか耳が受け付けないそれら。
根気よく何度も同じ説明を繰り返す翼。
「それは、何かの呪文ですか⁉︎ 」
「……数学が解ける呪文だよ」
「おお!ぜひ教えて下さい!」
「……さっきから教えてるけどね」
ため息を吐き出した翼の横から、
「蘭!女の子には優しい翼が毒舌になりつつあるよ!マジメにやれ!」
深雪が大きな声を出すが、
「大マジメです!」
蘭の瞳は至って真剣だ。
「……じゃあもう一回説明するね」
苦笑いの翼がまた同じ説明を繰り返す。
「……それは……日本語ですか?」
「日本語です」
何度も何度も、同じやり取りが続いた。