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それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】
琉以外の男に泣き顔を見せるなと言い聞かせていたのに。副社長から愛里咲へと仕掛けられた ”からかい” に、泣かされていた愛里咲。
しかも、一度じゃない。あのエレベーターですれ違った日から毎日、副社長は愛里咲の泣き顔を堪能していたのだ。
腹立たしさを収め切れずに帰宅すれば、愛里咲は何故だかもう泣いていて。いつものように苛めて更に泣かせてやろうとしただけなのに。
「好き……琉ちゃんが好き……大好き……」
縋るように好きだと繰り返す。そんな愛里咲に、さすがの琉も戸惑う。
「何……1人で盛り上がってんだよ……」
そう言いながら、乱される心が、琉の身体を熱く、滾らせていく。
「好き……愛してる。琉ちゃんが…好き……っ‼︎ 」
煽られて乗せられるなんて悔しいけれど───……
堪らず、琉は愛里咲の唇を塞いだ。
早急に滑り込んだ舌が、互いに待ち切れないと絡み合う。
乱れた息の熱さが、身体の熱を上げていく。
漏れる甘い声が、心を加速させていく。
「愛里咲……っ」
苦しげに呟いた琉の唇が、愛里咲の唇に帰ってくる。
上手く呼吸が繋げなくて苦しくて涙が溢れるのに、キスをやめないで欲しいと愛里咲は願う。
言葉にされない琉の気持ちが、この激しいキスに込められているような気がするから。もっともっととせがむように、愛里咲も必死に舌を絡ませる。
「ん……」
琉の唇から漏れた声が甘やかで、それだけで愛里咲の身体は潤いを増す。
愛里咲の両手を頭の上に上げさせて、拘束具の代わりに琉の左手がその指を絡み取る。振り解こうとすれば簡単に解ける程度の拘束。
琉の右手は愛里咲のブラウスのボタンを外し、その白い肌を露わにしていくのに、愛里咲はされるがままだ。
しかも、一度じゃない。あのエレベーターですれ違った日から毎日、副社長は愛里咲の泣き顔を堪能していたのだ。
腹立たしさを収め切れずに帰宅すれば、愛里咲は何故だかもう泣いていて。いつものように苛めて更に泣かせてやろうとしただけなのに。
「好き……琉ちゃんが好き……大好き……」
縋るように好きだと繰り返す。そんな愛里咲に、さすがの琉も戸惑う。
「何……1人で盛り上がってんだよ……」
そう言いながら、乱される心が、琉の身体を熱く、滾らせていく。
「好き……愛してる。琉ちゃんが…好き……っ‼︎ 」
煽られて乗せられるなんて悔しいけれど───……
堪らず、琉は愛里咲の唇を塞いだ。
早急に滑り込んだ舌が、互いに待ち切れないと絡み合う。
乱れた息の熱さが、身体の熱を上げていく。
漏れる甘い声が、心を加速させていく。
「愛里咲……っ」
苦しげに呟いた琉の唇が、愛里咲の唇に帰ってくる。
上手く呼吸が繋げなくて苦しくて涙が溢れるのに、キスをやめないで欲しいと愛里咲は願う。
言葉にされない琉の気持ちが、この激しいキスに込められているような気がするから。もっともっととせがむように、愛里咲も必死に舌を絡ませる。
「ん……」
琉の唇から漏れた声が甘やかで、それだけで愛里咲の身体は潤いを増す。
愛里咲の両手を頭の上に上げさせて、拘束具の代わりに琉の左手がその指を絡み取る。振り解こうとすれば簡単に解ける程度の拘束。
琉の右手は愛里咲のブラウスのボタンを外し、その白い肌を露わにしていくのに、愛里咲はされるがままだ。