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それぞれの後編
第20章 サディスティック・マリッジ【あとがきのあと】
立膝をついた琉の腰の位置まで、仰向けに寝かされた愛里咲の腰が持ち上げられている。

「んっ、ああっ……苦しっ」

真っ赤な顔を苦しげに歪めて、それでも愛里咲は健気に瞳を開く。 

その視線は、グチュグチュと水音を立てる結合部から離すことが出来なくて、卑猥な音と光景にまた大量の蜜が溢れる。


「ああっ!やだっ!琉ちゃ…んンッ‼︎ 」

「嫌じゃねぇんだろ?ここ、すげー喜んでんじゃん?」

「あっ、ああ─────ッ‼︎ 」


副社長愛用の秘薬。

あのイタズラプレゼント好きな副社長が絶対誰にも渡すことがなかったのは、誰にも教えたくないくらいその効能の虜になっていたから。

混じり合い、蕩け合って、心はとっくに満たされたのに、身体はまだまだ満たされない。

果てのない絶頂の嵐。


副社長のおかげで、愛里咲は琉の ”激しい” 愛を痛感したのでした。





一方─────……

「夏川くんは敵に回すまい……」

そう呟くのは、愛里咲に渡した漆黒の包みを忌々しげに握り締める副社長。


副社長がひたすらに隠してきた秘薬の存在をなぜ琉が知っていたのか。そして、琉がそれをどうやって手に入れたのか。

昼間、直談判に来た琉と副社長の間に何があったのか。頬をほんのり紅く染め、椅子からお尻を浮かせる副社長に何があったのか。

それは、明かされることのない秘密。





2015.8.29 執筆開始 〜 2015.10.16 完結
サディスティック・マリッジ【続】あとがきのあと

途中、体調不良にてぶっ倒れておりました。
気長に待って下さり、そして、最後までお付き合い下さり、本当に本当にありがとうございました(〃▽〃)

広竹 みぃ
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