この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それぞれの後編
第22章 うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件【2017】
「むぅ!お誕生日おめでとう♡」

「サンキュー……ってまたヒドイ落書きだな」

毎年恒例の蘭からのプレゼント。

手作りクッキーは上達したものの、チョコペンのお絵描きは一向に上達の気配がない。

それでも、口元を緩ませ嬉しそうにクッキーを頬張るむぅを見つめるこの瞬間が好きだと、蘭の顔もニヤける。


「何?ゴチソウサマデシタ。オイシカッタデス。これで満足?」

「もっと感情込めてくれなきゃ満足出来ません!」

幼馴染の延長のようなお付き合い。子供染みた2人。

唇を突き出して拗ねる蘭と、斜め上に天井を見上げてため息を零すむぅ。


だけどすぐに笑い合って、磁石のように引き寄せられて寄り添う。

「子供だなー、むぅは」

クスクス笑う蘭の頰に、

チュッ

むぅの唇が触れる。


「ふっ、不意打ち!やめてよ!」

驚いて顔を上げ、怒る蘭は茹で蛸のように顔を赤くしていて、むぅは益々口端を上げる。


「不意打ちがダメなら……」

「ひっ⁉︎ む、むぅ⁉︎ 」

顎を掬い上げられ、間近に迫ってくる整った顔に、蘭は蒸気を吹き出しそうなくらい真っ赤になって瞳を泳がせる。


「蘭、キス、していい?」

も、もう唇が触れちゃいそうだよ〜!

心の中でそう叫んで、蘭はギュッと瞳を閉じた。


「蘭、不意打ちはダメなんだろ?ちゃんと言って?」

むぅの息が唇に掛かる。

蘭はもうすっかりその気なのに、待てども唇が重ならない。


「蘭?」

「いいいい意地悪っ!そんな恥ずかしいこと、言えない!」

「やだ、聞きたい。すげー可愛く ”むぅ、キスして” っておねだりして?」


/440ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ