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それぞれの後編
第4章 硝子の初恋〜第一章〜【王子様】
「まゆ」
人集りの中から、片手を上げてまゆなの彼が姿を現した。
高臣 眞斗(たかおみ まなと)
大学を卒業して2年。24歳になる。
社会人らしく暗めの茶色に染められた髪。
高校時代の三年間、文化祭の目玉企画 "王子様とお姫様コンテスト"でNo1に輝いて来た端正な顔は、大人びて益々魅力的になってきた。
「眞斗、遅くなってごめんね」
とはいえ時刻は6時50分。約束の時間よりも10分早い。
幼稚園から高校まで、水泳を続けてきた高臣。
逆三角形の体格だけでなく、時間に厳しいところなんかも体育会系だとまゆなは頬を緩ませた。
「今日はどこ行くの?」
高臣を囲んでいた女の子の視線から逃げるように、まゆなは身体を小さくして高臣に寄り添った。
人集りの中から、片手を上げてまゆなの彼が姿を現した。
高臣 眞斗(たかおみ まなと)
大学を卒業して2年。24歳になる。
社会人らしく暗めの茶色に染められた髪。
高校時代の三年間、文化祭の目玉企画 "王子様とお姫様コンテスト"でNo1に輝いて来た端正な顔は、大人びて益々魅力的になってきた。
「眞斗、遅くなってごめんね」
とはいえ時刻は6時50分。約束の時間よりも10分早い。
幼稚園から高校まで、水泳を続けてきた高臣。
逆三角形の体格だけでなく、時間に厳しいところなんかも体育会系だとまゆなは頬を緩ませた。
「今日はどこ行くの?」
高臣を囲んでいた女の子の視線から逃げるように、まゆなは身体を小さくして高臣に寄り添った。