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それぞれの後編
第4章 硝子の初恋〜第一章〜【王子様】
高臣がまゆなの肩に回した腕を引き、まゆなの身体がその胸に抱き寄せられた。
「まゆ、高校の頃、初めてクリスマスを過ごした場所覚えてる?」
高臣の、綺麗な顔が間近に迫り、まゆなは息を飲んだ。
「かっ…一輝んちのホテル……?」
顔を真っ赤にして俯くまゆなに、高臣はクスリと笑った。
「もう数え切れないくらい行ってるじゃん? 今更照れる事?」
まゆなの顔を覗き込む高臣。
触れそうな距離まで近付いた顔に、まゆなの胸は更にドキドキと高鳴った。
「顔っ…近すぎ…‼︎ 」
真っ赤な顔で高臣の胸を押し返すまゆなの様子に、高臣は噴き出す。
「こんな大勢いる中で誰も見てないって。照れない照れない」
そう言って、まゆなの手を引き歩き出す高臣。
(振り返れないくらいの刺すような視線を感じない訳⁉︎ )
今だに冷たい視線を送ってくる先程の女の子達の方を見れずに、まゆなは逃げるように高臣に着いて歩き出した。
「まゆ、高校の頃、初めてクリスマスを過ごした場所覚えてる?」
高臣の、綺麗な顔が間近に迫り、まゆなは息を飲んだ。
「かっ…一輝んちのホテル……?」
顔を真っ赤にして俯くまゆなに、高臣はクスリと笑った。
「もう数え切れないくらい行ってるじゃん? 今更照れる事?」
まゆなの顔を覗き込む高臣。
触れそうな距離まで近付いた顔に、まゆなの胸は更にドキドキと高鳴った。
「顔っ…近すぎ…‼︎ 」
真っ赤な顔で高臣の胸を押し返すまゆなの様子に、高臣は噴き出す。
「こんな大勢いる中で誰も見てないって。照れない照れない」
そう言って、まゆなの手を引き歩き出す高臣。
(振り返れないくらいの刺すような視線を感じない訳⁉︎ )
今だに冷たい視線を送ってくる先程の女の子達の方を見れずに、まゆなは逃げるように高臣に着いて歩き出した。