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それぞれの後編
第6章 サディスティック・マリッジ〜第一章・春〜【新入社員】
「森永さん、うちの部署では一日三回新人女子社員が男性社員全員にお茶汲みをするの」
女子社員は給湯室に集まり休憩がてらお茶を飲むが、男性社員にはお茶汲みをする事になっている。
昨日までこれは愛里咲の仕事だった。
早速、新入社員の摩美に指導を始める年配女子社員の木村。
摩美には木村の上から目線が気に食わなかったようだ。
「はぁ? イマドキお茶汲み⁉︎ 昭和かっ‼︎」
笑い転げる摩美に、指導していた木村は勿論、周りで見ていた女子社員たちも眉を釣り上げた。
「自販機で買えばいいじゃん」
そう言って給湯室を出て行こうとする摩美を数人の女子社員が囲った。
「ちょっとあんたね、夏川くんの元カノだからって調子に乗ってんじゃないわよ‼︎」
以前愛里咲に、琉が好きだと宣戦布告してきた伊藤が摩美の前に立ち塞がる。
「そうよ! 中学時代なんて、夏川くんも覚えていなかったじゃない」
「記憶に残らないような浅い付き合いで調子に乗らないでよね!」
同じく琉好きを公言している神谷と荒木も声を荒げる。
「はぁ? あー、おばさん達も琉先輩が好きなの?」
─────おばさん⁉︎
まだ20代の伊藤、神谷、荒木に向かっておばさんと言い放った摩美。
三人の顔は怒りで真っ赤になっていった。
女子社員は給湯室に集まり休憩がてらお茶を飲むが、男性社員にはお茶汲みをする事になっている。
昨日までこれは愛里咲の仕事だった。
早速、新入社員の摩美に指導を始める年配女子社員の木村。
摩美には木村の上から目線が気に食わなかったようだ。
「はぁ? イマドキお茶汲み⁉︎ 昭和かっ‼︎」
笑い転げる摩美に、指導していた木村は勿論、周りで見ていた女子社員たちも眉を釣り上げた。
「自販機で買えばいいじゃん」
そう言って給湯室を出て行こうとする摩美を数人の女子社員が囲った。
「ちょっとあんたね、夏川くんの元カノだからって調子に乗ってんじゃないわよ‼︎」
以前愛里咲に、琉が好きだと宣戦布告してきた伊藤が摩美の前に立ち塞がる。
「そうよ! 中学時代なんて、夏川くんも覚えていなかったじゃない」
「記憶に残らないような浅い付き合いで調子に乗らないでよね!」
同じく琉好きを公言している神谷と荒木も声を荒げる。
「はぁ? あー、おばさん達も琉先輩が好きなの?」
─────おばさん⁉︎
まだ20代の伊藤、神谷、荒木に向かっておばさんと言い放った摩美。
三人の顔は怒りで真っ赤になっていった。