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それぞれの後編
第6章 サディスティック・マリッジ〜第一章・春〜【新入社員】
いつものように、仲の良い先輩女子社員の根岸、坂本、松田とお茶菓子片手に休憩していた愛里咲も、摩美たちの様子をオロオロしながら見ていた。
「あああのっ、私やりますからっ」
つい昨日までお茶汲みをしていたのは自分。
一触即発な雰囲気に耐え切れず、愛里咲が慌てて立ち上がる。
「愛里咲、甘やかすな」
隣に座っていた根岸が愛里咲を止める。
でもっ…とそちらへ向かおうとする愛里咲を松田が諌めた。
「森永さん、いつまで学生気分でいるの? お給料をもらう以上、その会社の決め事に従うのは当然でしょ?」
「…………」
しばらく無言で松田を睨んでいた摩美。
「は〜い、すみませんでしたぁ」
と、突然作り笑顔を女子社員たちに向けた。
「あああのっ、私やりますからっ」
つい昨日までお茶汲みをしていたのは自分。
一触即発な雰囲気に耐え切れず、愛里咲が慌てて立ち上がる。
「愛里咲、甘やかすな」
隣に座っていた根岸が愛里咲を止める。
でもっ…とそちらへ向かおうとする愛里咲を松田が諌めた。
「森永さん、いつまで学生気分でいるの? お給料をもらう以上、その会社の決め事に従うのは当然でしょ?」
「…………」
しばらく無言で松田を睨んでいた摩美。
「は〜い、すみませんでしたぁ」
と、突然作り笑顔を女子社員たちに向けた。