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それぞれの後編
第1章 身代わり妹〜第一章〜【宝物】
プレゼントを抱えて、私を見上げる子供たちの前にしゃがむ。
「優太、凛……パパとママの子供として、生まれてくれてありがとう」
そう言って、優太と凛を両手で抱き寄せた。
誕生日の度にそうやって子供たちを抱き締める。
抱き寄せる両手は年々開き、胸の中に収まっていた優太の頭は私の顔の横にある。
温かい2人の体温が、2人が元気に育っている事を教えてくれる。
”私の子供として生まれてきてくれてありがとう”
自分が母親に言って欲しくて…でも言ってもらえなかった言葉。
私は毎年子供達に伝えるんだと決めていた。
「ありがとう! パパとママ、大好き」
はにかんだ笑顔を見せる優太が、私にギュッと抱き付いた。
「りん、パパだぁいすき」
私の腕をすり抜け、凌太に抱き着くパパっ子の凛。
「……もしもし凛さん、パパ限定ですか?」
拗ねた顔を見せる私に、優太は「ママ、大好き」と飛び付いてくれた。
「優太、凛……パパとママの子供として、生まれてくれてありがとう」
そう言って、優太と凛を両手で抱き寄せた。
誕生日の度にそうやって子供たちを抱き締める。
抱き寄せる両手は年々開き、胸の中に収まっていた優太の頭は私の顔の横にある。
温かい2人の体温が、2人が元気に育っている事を教えてくれる。
”私の子供として生まれてきてくれてありがとう”
自分が母親に言って欲しくて…でも言ってもらえなかった言葉。
私は毎年子供達に伝えるんだと決めていた。
「ありがとう! パパとママ、大好き」
はにかんだ笑顔を見せる優太が、私にギュッと抱き付いた。
「りん、パパだぁいすき」
私の腕をすり抜け、凌太に抱き着くパパっ子の凛。
「……もしもし凛さん、パパ限定ですか?」
拗ねた顔を見せる私に、優太は「ママ、大好き」と飛び付いてくれた。