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それぞれの後編
第1章 身代わり妹〜第一章〜【宝物】
「優太4歳おめでとう! 凛2歳おめでとう」
凌太の掛け声の後、
パンパンパン
クラッカーが鳴り響き、凛がはしゃいでその紙吹雪を拾い集める。
渋滞に嵌った父たちは少し遅れるそうで、一先ず家族でパーティーを開始した。
「プレゼント、開けていい⁈ 」
私と凌太が頷けば、興奮した様子で包みを開ける優太と凛。
4月から幼稚園に通いだした優太は、少しずつ生意気さが増し、今はどっぷりヒーローものにはまっている。
「変身ドライバーだ!」
大好きなヒーローに変身できると大喜びの優太。
「パパ、悪者ね!」
そう言って、凌太に変身ドライバーを装着してもらっている。
「よし、優太、こっち来い」
変身ドライバーを装着し終えた優太を、凌太が広い所へ誘い出す。
そして、
「グヘヘへへ、凛姫は貰って行くぞ」
突然前屈みに歩き出した凌太が、凛を抱き上げた。
「きゃぁ〜」
大好きなパパに抱っこされた凛は、語尾にハートマークがついていそうな甲高い声を上げている。
「待て! そうはさせない! ○ーンパーンチ!」
凛を高く抱き上げる凌太の太腿に、優太のパンチが決まった。
「やーらーれーたー。○イバイキーン」
凛を床に降ろした凌太が、盛大に倒れこむ。
「……それ、変身ドライバーいらないじゃん?」
思わずそう呟いた私。
ニッと笑った凌太は、
「今度は美優姫を連れ去ってやる」
と言って、軽々と私を抱き上げた。
凌太の掛け声の後、
パンパンパン
クラッカーが鳴り響き、凛がはしゃいでその紙吹雪を拾い集める。
渋滞に嵌った父たちは少し遅れるそうで、一先ず家族でパーティーを開始した。
「プレゼント、開けていい⁈ 」
私と凌太が頷けば、興奮した様子で包みを開ける優太と凛。
4月から幼稚園に通いだした優太は、少しずつ生意気さが増し、今はどっぷりヒーローものにはまっている。
「変身ドライバーだ!」
大好きなヒーローに変身できると大喜びの優太。
「パパ、悪者ね!」
そう言って、凌太に変身ドライバーを装着してもらっている。
「よし、優太、こっち来い」
変身ドライバーを装着し終えた優太を、凌太が広い所へ誘い出す。
そして、
「グヘヘへへ、凛姫は貰って行くぞ」
突然前屈みに歩き出した凌太が、凛を抱き上げた。
「きゃぁ〜」
大好きなパパに抱っこされた凛は、語尾にハートマークがついていそうな甲高い声を上げている。
「待て! そうはさせない! ○ーンパーンチ!」
凛を高く抱き上げる凌太の太腿に、優太のパンチが決まった。
「やーらーれーたー。○イバイキーン」
凛を床に降ろした凌太が、盛大に倒れこむ。
「……それ、変身ドライバーいらないじゃん?」
思わずそう呟いた私。
ニッと笑った凌太は、
「今度は美優姫を連れ去ってやる」
と言って、軽々と私を抱き上げた。