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君の愛に酔いしれて溺れる
第7章 優しい彼が獣に変わる瞬間 前編

「今日も疲れた」
彼はため息を吐いて気だるそうに靴を脱いでいた。今日も夜遅く時計は0時を差していた。
「ただいまなんて起きてないか」
彼は玄関先でそう呟いて風呂場へと足を運んだ。
脱衣所で服を脱ぐと鍛え上げられた身体が顕になる。
「美夢ちゃんの匂いがする」
浴室に入ると彼女が使っているシャンプーの匂いが充満していた。
「今日遅かったのかな。」
鼻を掠めて彼は下の方に視線を移すと下半身が勃っていた。
「嘘だろ...」
彼女とは一緒に住んでからと半年間、
それ以上、セックスをしていない。
本当は無茶苦茶に犯したいが彼は欲求を抑える為に優しく抱いていたが時折彼女は不満足そうな顔をしていた。
「龍さっ...ん」
彼女の声が聞こえた気がして肩を揺らして
浴室のドアを開けたが誰もいなかった。
「気のせいか...」

