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少し愛して
第3章  連休

「それと、俺の田舎の友達気に入ってくれた?」
「うん、とても気に入ったわ」

「良かった。俺、親に紹介する前に友達と会って欲しかったからさ。あんなクズみたいな連中を気に入ってくれてありがとう」

そう言うと佑貴は笑ったのだ。
千佳はこう続けた。

「クズなんかじゃないわ。みんな、いい人よ」
「山崎さん、ありがとう」

そんな会話を二人はしていた。
もう日が傾きかけていた。

二人は電車に乗り再び仙台駅へと向かったのである。
その晩、二人は海鮮居酒屋に行った。

そこで千佳は本場の海鮮丼を食べたのだ。
その海鮮丼は川崎で食べるのと違いネタも大きくボリュームがあって美味しかった。

夕飯を済ませると佑貴は電車に乗り実家の塩釜まで帰って行った。
今夜、千佳はひとりビジネスホテルに泊まったのである。

そして、翌日川崎の自宅に帰ったのだ。
二泊三日の楽しい旅行だったと千佳は思っていた。

この旅行で益々佑貴の事を好きになっている自分に気が付いたのだ。
二人の関係は良い方向へと向かってゆくのであった。



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